神に立ち向かった男盗人大帝国、ここは大英帝国。もうかの大航海時代から、世界のお宝をせしめて自国へ持ち帰っちゃう、手癖の悪いお国柄。 そんな悪党の国なんだけれども。 そんな中で、こんな俺でも尊敬しちゃうような有名な英国人が何人かいるのだ。 一人は、以前フリーページでも紹介したリビングストーン そしてもう一人が、ダーウィンである。 ↑ チャールズ・ダーウィン。ひげのじじいだ♪ 初め医者を志し、エディンバラ大学で医学を学んでいたダーウィンは、麻酔なしの(麻酔はまだ発明されていませんでした)外科手術を経験してから医学が嫌になり、ケンブリッジ大学へ転学して、牧師になる勉強をしていました。 ↑ ニュージーランドに生息する、『ムカシトカゲ』。一属一種の爬虫類として有名。このムカシトカゲ、眉間に『第三の目』を持つ唯一の生物としても知られています♪ ところが、ケンブリッジで彼は博物学に興味を持ち始め。 ↑ 以前、日記のどこかでちらっと話に出たかもしれない、毛の生えたカエル『ケガエル』。まぁ、本当のところ毛髪とかそういうのじゃなくて、毛細管が発達したいわば『鰓』の代用品みたいなもの。脇腹がわっさわっさしてます♪ 1932年12月、無給スタッフとしてビーグル号に乗船。 南米やガラパゴスをへて36年10月、帰国したときには、一生のテーマを自覚したナチュラリストに変貌。 ↑ 名前、ちょっと忘れちゃったんだけど、確か『こうもりだこ?』だったかな? けっこうかわいい♪ 以後、『ビーグル号航海記』(1840)、『種の起源』(1859)、『人間の由来』(1871) など世界に衝撃をもたらした著作を刊行。 ↑ キンモグラ。目がないんですよ♪ 剥製確か初めて見ました。 大地主階級の恩恵をぞんぶんに受けつつ、英国国教会派や保守勢力をラディカルに否定する論証をかためる日々で、生涯心身不調になやまされ・・・。 神を自然界から追放した張本人ながら、没後は英国国教会の象徴、ウェストミンスター大聖堂に葬られる。 実はダーウィン、『パニック障害』というある種の精神障害の持ち主だったんだ。 パニック障害は、実際には危機でないのに、脳が幻の危機を感知してパニック発作が起きる病気で、パニック発作の時は、息苦しくなって、心臓が速く打ち、胸が痛くなるなどの症状が急に出てくる。 汗が激しくでたり、からだがふるえたりすることもあるそうな。 症状は心臓発作に似ているので、死ぬのではないかと心配することがおおい。 現代では、そうしたちゃんと診断が付けられるけど。 かの時代は、そんな事はない。何せ医者なんか怪しいご職業ナンバー1の座に輝いていた時代なんだから。 そんな『パニック障害』の持ち主が、長い航海、しかも今と違って未知なる探検。 そして、神を思いっきり否定した人物。 ダーウィンの進化論は生物学、自然科学ばかりでなく、思想的に大きな影響を及ぼしたのだ。 これは全ての生物を神の創造物とするキリスト教の聖書に対するとどめの一撃だった。 今でも、アメリカの州によっては、学校の授業で『進化論』を教えることを条例で禁止しているという時代遅れな所がまだあるそうな。 まして時代は、中世のヨーロッパ。 当時、神を否定する事は非常に危険な時代だったんだ。何しろヨーロッパでは魔女狩りなんかが流行しちゃっていた時代だからね♪ 俺は、こんなチャレンジャーを尊敬してやまない。 ↑ 最後の写真は、ダーウィンセンターの標本置き場♪ もういろんな瓶詰めが陳列されている♪ いやぁいい趣味だ(笑)俺も欲しいよ♪ 盗人大帝国とか、けっこう否定的なことばっかり書いちゃっているけれど。 確かにもう国をあげての強盗団であった事は変わりないのだけれども。 そんな盗賊の一味の中には、けっこう素敵で、俺すら尊敬できるようなじじいがいたことも事実なのです♪ あっぱれ!ダーウィンじいさん、素敵なじじいだ♪ |